熱くて悪いか


陸上長距離

中国大会デビューのヒロト
全国大会出場を目指して…


特にこの1ヶ月は、気合い入りまくりで
練習に取り組んできました
第58回中国地区高等専門学校体育大会
今年の陸上競技は山口県開催のため
ホームの維新みらいふスタジアムにて




中学時代にスポーツが優秀でも
将来の事を考え、スポーツ強豪校に進学せず
勉強の環境を選択した選手たち…
ヒロトも、今の勉強と将来のことと、
そのどちらもクリアしつつ

大変な環境の中、
スポーツ面でも競技力向上を目指していく…

そういう選手たちが中国地方全域から集まり

凌ぎを削り、勝負する


実は

ヒロトは並々ならぬ想いと覚悟で

今回の大会に臨みました…



その理由については、、、省略

(時期をみて改めて…)
学年関係なく
同じ学校から1種目2名しか枠がなく


学内選考記録でトップのヒロトは

ありがたいことに

「1500m」「3000m障害」の2種目で

学校の代表として出場します
通常の高校とは違い、5年生までいるので
三つも上の学年の選手とも競うことに…



特に1500mは格上選手が多く
全国大会に出場するためには
かなり厳しい戦いが予想されます…
テストを終えてからこの1ヶ月間

ヒロトはチームとは別メニューの練習を増やし、1人で追い込み、スピードを強化してきました…



招集時間や場所、準備物などなど、
勘違い王、ド天然王のヒロトはこれまで何度もあらゆるミスを犯してきたので… 汗

今回こそは準備万端で挑みました





「共通男子1500m決勝」


スタート直前、

全ての選手が流し(短い距離のダッシュ)をする中、



ヒロト1人、靴紐を結んでて流しに行かず… 汗



その後すぐ、流しに行くのかと思えば…


他の選手と反対方向に走り出して、、、苦笑

(後で聞くと、水をかぶりに行ったとの事)
他の選手とは真逆の、
反対側からやってきました… 笑



ようやく、皆と同じようにスタートできる

と安心してたら、、、


今からスタートの号砲が鳴るという本当に直前に…
ヒロト1人、怪しい行動に…   汗


(後で聞くと、ユニフォームの中に氷がたくさん残っていて、ユニフォームから落ちた何個かの氷を拾って、遠くに捨てた。っていう… 笑)


これでも、
これまでの大量の失敗を糧に、しっかり準備をしてきたので、今回はトラブルがとても少ないほう…  笑
炎天下の中、共通男子1500m決勝スタート!
まさかの、最下位でレースを進めるヒロト…
格上の上級生がたくさんいるにも拘らず…

「自己ベストを10秒以上更新して
 3位入賞して全国へ行く‼︎」

と本気で言っていたのに…



何が起こったのか、、、




大丈夫か、、、




いつものヒロトの1500mは
物凄いロングスパートと大逆転劇で
観客をワクワクさせるレースばかり…



しかし、


今回の走りは
乗り切れていないような雰囲気で



なんか様子がいつもと違う…



それでも、ラスト800m、400mと
徐々に切り替え、
遅れながらもスピードアップし
上位を追いかけ始めました…

しかし、

全国大会出場の3位までは少し届かず…

前回快走した大会で8位入賞した時より
1.5秒だけベスト更新したものの…


目標記録には12秒届かず
そして、全国まであと4人届かず…

総合7位
連日40度近い気温で

とても走れる気象条件ではない異常な暑さ…
ヒロトの陸上人生で初めて

ゴール後、

人目を憚らず



「クソッ‼︎  あーーー、くそぉっ‼︎‼︎‼︎」


と自分の走りの不甲斐なさと

全国に行けなかった悔しさを

何度も叫び続けていました…   
相当、悔しがっていました…


ゴール後、会いに行くと


この背中…



ダウンに行こうとするも…



ふらついて歩けない…

「レース中、頭がボーとして朦朧としてた…」

「ペース走の練習をしているみたいで、変な感じだった…」

「気づいたらもう終わってた…」


明らかに様子がおかしく

熱中症の疑い…




すぐに応急処置





2日間に分かれている大会だけど、
この2種目のレース間は僅か2時間しかなく

3000m障害のアップ開始まで40分しかない…


熱中症で倒れた選手も救急車で病院へ
ヒロトも例外ではなく…



3000m障害はもう棄権していい

と伝えましたが…



招集の20分前に

少しだけアップに行きました…
体も意識もしんどいはずなのに…


これだけ苦しい状態なのに…



まだ戦う目をしていました


もう、無理だけはしてほしくない


それだけを願いました…






12時50分

炎天下の地獄のコンディションの中
3000m障害決勝スタート
またも格上の上級生たちと無謀な戦い
朝トウゴに借りた帽子をかぶって
最初の1kmの走りを見た限り、
熱中症が響いてて、かなり厳しいかな、、、

倒れなければいいけど、、、


と思っていた矢先、
意地で、ペースを上げていき

前の速い選手たちを追っかけ始めました…


そして、意外と冷静な表情で
前を追っていきました…



実は

この状況でも

全国を諦めていなかったようで…
必死に走り続けていました…
ラスト1kmで更にペースを上げるも

かなり苦しそう…
でも、どんなにヘバっていても

目は死んでいませんでした…

もがいて、もがいて、

必死に前を追い続けました…
ラスト1周の鐘と同時に帽子を脱ぎ捨て

フラフラの体でラストスパート
最後の最後まで諦めず

全力を出し切って
死闘を尽くしました…
ベスト更新にはやや届かなかったものの

根性丸出しで

過酷な3000m障害を走り切りました
途中で倒れなくて本当に良かったというか、
安堵…



結果
1500m          決勝7位
3000m障害 決勝5位

猛暑の中、フラフラの状態で
最後まで戦い抜きました


目標にしていた全国大会には
2種目とも行けなかったけど


死力を尽くしたヒロトの表情は
とても清々しく
とても晴れやかでした


飄々と平和主義のハルキ
自由でマイペースのこうちゃん

色んな結果を出してきた
トウゴやユキちゃんと違って

ヒロトは
想いが強くても、努力しても、
そして、ヤマムラファイブの中でも
ダントツで素直だけど

これまでも、
報われないことが多い人生でした…


唯一、努力が報われたのは、1年間猛勉強して110点以上もアップし、高校受験で第一志望校に合格したことくらい…




でも人生なんて、そんなもん


努力したから報われる、ことのほうが
はるかに少ない

だからと言って、
挑戦しない理由にはならない

いっぱい転んで怪我もするけど

スマートとは程遠いけど

そんなもんクソくらえ




熱い気持ちを持って生きてたら

必ずどこかで誰かに馬鹿にされるし笑われる



でも

そんなの、ほんとに関係なくて


心の奥に確かにあるその熱いものを
自分で大事にして
外野の声は無視して
自分が納得するまで
誰にも遠慮せず、挑戦したらいい…





中島みゆきさんの歌詞にも
勇気をもらえる…

………………………………

ファイト!    闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう

ファイト!   冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

………………………………




ヒロトはヒロトらしく
これからも、走り続けたらいい

陸上も、人生そのものも






熱くて悪いか。












追伸:
大会に向けて
陸上中心に頑張ってきたこの1ヶ月

一週間後に迫った2学期の期末テスト


猛勉強のヒロト…

のはずが、、、



こうちゃんが授業でもらったゲームの
お手伝い…  笑
期末テスト、どう考えてもヤバいやろ…  汗

yamamura yusuke BLOG

5児の子育てなど山村勇介の 日常を綴ったプライベート中心の日記 「幸せな心と身体の健康づくり」 ウェルネスクリエイター wellness creator コンディショニングトレーナー  スポーツパフォーマンス / S&Cコーチ 心理カウンセリング / コーチング 経営/講演/執筆/健康教育