下関市中学校秋季体育大会
3年生の引退試合となる秋季陸上2日目
透悟の2日目は
「110mH」「200m」「4×100mR」に出場
2日目は終日とても暑い日でした
最初は本命の110mH
通信陸上を終えて1週間
中国大会合宿の疲労もそこそこに
過去の自分を超え
自己ベストを出すこと
自分の良い走りをすることに集中して
競る相手もおらず
たった一人で黙々と…
雨の日も
風の強い日も
蒸し暑い日も
骨折でギプスをしていた日も
ハードルを跳ぶのが怖かった日も
ハードルに向かって
これまでずっと、走り続けてきた…
2年3ヶ月前の同じ競技場で
中学100mHデビュー戦では
トウゴが走るハードルの時、
ほとんど観客がいない中で頑張っていた姿を
今でもよく覚えている…
難しいハードルに挑戦する選手は少なく、
かつ、90台のハードルを準備するのも片付けるのもかなり時間がかかる
どの選手も上手に跳べず、3歩では行けず、
100m走のような華やかさやスピード感もない
走る姿はどうしても不恰好に見えてしまう
しかも、ちょうどお昼時…
だから仕方ないけど
あまり注目されない種目なんだな…と
変な悔しさを味わって以来
ずっと鮮明に残っていたけれど…
およそ2年の時を経て
周りの反応は明らかに変わった…
「自ら機会を創り出し
その機会によって自らを変えよ」
というのはリクルート創業者江副さんの言葉だけど
まさに
これまでの一つ一つの挑戦によって
自らを進化させてきた
3年生110mH、たった一人の出場
それでも
今では多くの方に
透悟の走りを応援していただけるようになり
トウゴの走りを目当てに来てくださる方々も現れ
本当にたくさんの方から
声をかけていただけるように…
さらに
110mH決勝スタート前に
なんと、会場全体アナウンスで
トウゴの通信陸上の結果と中国大会出場の旨などを紹介してくれました
アナウンスの最後には
「110mH3年男子決勝、長府中・山村くんの走りにぜひご注目ください!」
という言葉まで付けて
下関市としての大会は
トウゴにとってもこのレースが最後に
3年男子110mH決勝
スタート!
最初から勢いよく飛び出して
1台目に果敢に攻め込み
2台目も勢いそのままに
3台目もしなやかに
4台目も5台目も、どんどん加速していき
会場中の視線が集まる中
自分の走りだけに集中し
自分の世界に没入し
もう昔のように
無事に3歩で跳べるかどうか
ハラハラ心配することもなく
ただ静かに 見守るだけ
ハードルを美しく跳び超えていく姿を
一瞬の風のように駆け抜けていく姿を
自分自身を超えていく姿を
ただ静かに 見守るだけ
正式記録は15.56‼︎‼︎
大会記録には僅かに届かなかったけど
またも自己ベスト更新‼︎
本人は大会新を出せず悔しがっていたけど…
今は一歩一歩階段を登るように
着実に自己ベストの更新を積んでいくこと
続いて「3年男子200m」タイムレース決勝
1年ぶりくらいの200m
本命のハードルが終わってるので
あとは気楽に楽しく走るだけ
全4組中1組目第8レーン
一番アウトコースで走りにくいレーンでも
スタートから一気に加速し後続を突き放す
しかし、
後半はスタミナ切れか脚の疲労か 動きが悪く
当然、自己ベストは更新したものの
上位入賞は叶わず…
後で聞くと
やはり、200m後から痛みが出たらしく…
(右大腿部軽度肉離れの疑い)
その後の「4×100mリレー」では
直前のダッシュでもやはりキレが悪く…
戻ってくるときにずっと
右大腿部を叩いていました
にしても…
どんだけ叩くねんっ‼︎ ていう… 笑
3年男子4×100mR タイムレース決勝
事実上の決勝 2組目4レーン
今大会プログラム最後のレース
脚痛いなか先頭でバトンを渡し
その後最終的にアンカーで逆転
大会新記録には惜しくも届かなかったけど
チームは優勝し、学年と共通のリレー2冠‼︎
今大会の戦いがすべて終わりました
凌ぎを削り、互いに切磋琢磨してきた
他校のライバルたち
みんな素晴らしい仲間で
その後ろ姿は本当に頼もしく
いつの間にか大きな背中に成長していました
思春期だから親をウザいと思う気持ちもよくわかる
それでも
親はいつでも我が子を愛し
どんな時もサポートしたいと思っている
仮に、肉離れになって何度も通院に連れていったとしても、最後の通信に出られなかったとしても、
自己ベストが出なかった日も
決勝に行けなかった日も
どんなときでも、暖かく見守り
いつまでも、
一番のファンであり理解者でありたいと
どの選手の親も
そういう気持ちでいるんじゃないかな…
いつかそういう気持ちがわかる日がくるかもしれないし来ないかもしれないけど
選手が競技を引退する日は
同時に一番のサポーターである親にとっても
引退の日
そしてその日は引退日であると同時に
また新たなスタートの日
共に応援し戦ってきた保護者の方にも
おつかれさまでした、と言いたい…
そして、共に
また新たな人生のスタートを…
さて、トウゴたちは数少ないメンバーで
今回も見事に3年男子総合優勝‼︎
この3年間、春季秋季合わせて6回の大会
全て優勝し6冠‼︎
110mH.3年4×100mR.共通4×100mR.3年男子総合の4つで優勝しトウゴは今回4冠‼︎
そして一応、今大会で3年生の引退
3年のトウゴと1年のユキちゃんが一緒に
ハードルに出場できたのは
今回が最初で最後の大会
そこで二人揃ってのハードル優勝
引退していくトウゴから
これから始まるユキちゃんへ
ハードル選手としてのバトンリレー
写真を一緒に撮れなかったメンバーも含め
中学の大会で出会った市内の陸上仲間と
そして
同じ学校でも、違う学校でも
小学生の頃から共に走ってきた
本当に仲の良いメンバーに囲まれて
とても充実した有意義な陸上生活を
送ることができました…
市の大会も県の大会も全て終わり
本来ならこの大会で引退し
受験勉強に専念するところでしたが
ありがたいことに
中国大会、三都市対抗陸上、U16代表選考会、田島記念陸上など、大きな大会に出場できる機会を得ているので
透悟の引退試合はまだもう少し先…
夏期講習も始まったけど
トウゴの秘密特訓はすでに次のステージへ
もう一段上のレベルの走りができるように…
そしてもう、同じ悔し涙は流さない
これから戦っていくのは県外の猛者たち
短期間でも進化を続けるトウゴから
これからも目が離せない…
透悟物語、つづく…
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