栄光へのカウントダウン


出張、その他
仕事で諸々ありましたが…  省略

(明日のラジオ生放送も今回は特番なのと、出張も重なり、お休みさせて頂きます…)



さて、
オレゴンでは世界陸上が開催されている同じタイミングで

2022.7.16  
山口県陸上競技強化記録会



下関出身の黒川選手は400mHで
オレゴン世界陸上、予選突破し
準決勝進出が決定

こっちはまだまだ小さな世界で
一生懸命、目の前のレースに集中するだけ


トウゴもいつか
日の丸を背負う日が来ることを夢見て…





まずはユキちゃん

朝は雨、昼からは日差しが強く
変化の大きい気象条件
暑い日も寒い日も
向かい風が強い日も

どんなときでも
自分の力を発揮できるように
ユキちゃん、1台目までを9歩から8歩に変えて

専門種目の練習はほとんどできないまま

練習の一環で記録会に出場
2台目は3歩ではいけず、4歩では詰まりすぎる課題はまだ解決できておらず…

前日にようやく納品された
初のユニフォームを着て
まずは、100mハードル
やっと、Tシャツ短パンを卒業… 笑
女子100mHスタート
他の選手がフライング…

2回目のスタート


過去のトラウマというか
フライングを気にして
イマイチ乗り切れず、突っ込めず
スタート大失敗

フライングの失敗経験から勢い良く走れず
最初の4歩が強く踏み切れず
歩数が合わず9歩で詰まり左足で1台目を…


最悪のスタートで、その後もボロボロ…
ユキちゃんの、
こんな走りを見たことがない…


本人も、悔しさもありつつ、ダメすぎて
ある意味、吹っ切れていた様子で苦笑い…  笑

すぐに、高跳びの招集へ
最初の高さは2回目で成功


しかし、前回出した自己ベストの高さは
一度も飛べず失敗…
練習ができていないからか…
跳び方を忘れてしまったのか…

今までのユキちゃんとはオーラが違い
イマイチ冴えない感じでした…
一つ一つの種目がとても難しく、
不器用なユキちゃんがそのまんま出てしまった感じでした…
(逆に、これまでの本番力が異常過ぎ)





その後に出場予定だった
「砲丸投げ」と「200m」

どちらも潔く、棄権



あれこれできないなら
思い切って全て捨てて
休む




ハードル一本に絞って

2回目の100mHに再挑戦


自分の課題を一つだけクリアすること




それだけを目標に




集中して、挑む




直前練習で



過去最高のハードリング

ハードル間はまだ4歩だけど

1台目までは8歩で成功


とても冷静な雰囲気


黒のTシャツも良かったけど
やはりユニフォームの方が良く似合っていて
走りやすそう…


100mHスタート

1台目まで8歩で成功
2台目の詰まりは今は仕方ないけど

それ以外は今できるベストの走り


コンディションの悪い中でも
0.11秒自己ベスト更新!
状態を見て、急遽、砲丸と200mを捨てて
ハードル1本に集中し
最後に自己ベストでまとめたユキちゃん

本当にまだまだだけど、それでもある程度
楽しく一日を締めることができたのは
とても大事



そして、
ユキちゃんは決断しました…


陸上以外でもハードなスケジュールでかなり充実の毎日

陸上だけでも難易度の高い4種目の専門技術を習得するのは、今は厳しいと判断


思い切って

ハードル1本に専念することを決め

まずは100mHに絞って磨きをかける


高跳びは好きだけど
やはり身長のハンデも大きく

大会でチャンスがあれば出場するけど
練習はせず、楽しむだけ


砲丸と200mは基本的には考えず、
四種競技に出場する時だけ
ぶっつけ本番で


と言っても、来週の通信陸上でユキちゃんは
県内の1年生では唯一、四種競技の出場が決定してるけど…


そもそも、四種競技がある大会は少なく、県選手権と混成大会と通信陸上の年3回くらいのはず…


ハードルをある程度習得できてきたら
他の競技も楽しく練習したらいいけど

今はトレードオフで

まずはハードル選手として、しっかりと…






続いて、トウゴの番
朝、雨に濡れながら
淡々とウォーミングアップ


どんな条件でも
それなりのレースにまとめること
他者との競争や記録を考えず、

とにかく
自分の課題に取り組むだけ
一つ一つの課題に対して
全部は無理でも

少しでも、きちんと、表現していけるか…
調子はあまり良くなく

小雨の向かい風で

どれだけ内容のある走りができるか

もう、自分との戦い


というより

戦いでさえ無い
リラックスして、集中して


丁寧に

やるべきことをやるだけ
トウゴの走りで、表現するだけ
トウゴ自身の走りで流れをつくり、

トウゴの走りでレースを支配する

110mHスタート
スタートダッシュからの1台目は
ライバルと同時に1位通過
2台目、3台目では僅差で2位通過
今回は、ここからが

今までの走りと違いました…
4台目、5台目で追いつき並び
6.7.8台と、ハードリングの度に
ぐんぐん加速していき
リードを広げていき
9.10台目は課題が残ったものの
県トップの選手とトップクラスの選手たちを
大きく引き離し
差を広げて、1着でゴール!
このコンディションの中
サードベストまで0.01秒、ベストまで0.34

ベスト記録は出ずとも
改善点もいくつか残るものの
中盤と後半はそこそこ表現できるようになったことが今回の収穫

確実に
一歩ずつ、前進している


本人は、またもや、
全然ダメと言ってたけど…  


着実に実力がついてきている

ハードルを終えてすぐ、100m走の招集へ
ハードルが良いアップになったのか、
調子が上向きになった様子

自己ベストが出そうな予感…
100mスタート


しかし…


いつもと違うスターターで
セットからの間が遅く

2人の選手がバランスを崩して前に…


そして



審判たちの長い審議の結果

トウゴ1人だけが失格となり

一発退場


退場を言い渡されても

「俺は悪くない」

という態度と表情でトウゴは動かず…    苦笑
ガン飛ばしたまま、動かない…    笑



その後

納得いかない様子で
レーンを外れていくトウゴ…

相当キレてるだろうなぁ〜 と




案の定、戻ってくるなり、

「ピストル遅すぎて、絶対おかしいけぇ‼︎」

と、

怒りを通り越して、
もう、笑いながらやってきました… 笑





確かに、人によってタイミングが全然違うし

色々と気持ちはわかるけど、


審判もただの人やし、そういう中でも
パフォーマンスを発揮するしかないから

トウゴ自身が
立派な選手になっていくしかない


他責思考で人生うまくいくわけがない


どんな状況でも
変えられるのは自分自身
コントロールできるのは自分自身




だから


まぁ、こんな日もあるよ、と





午後からは朝の天気が嘘のような
目が開けられないほどのまぶしい日差しの
真夏のカンカン照り…
室内競技場で汗を流し、淡々と準備…



体質的に昔から暑さに滅法弱いトウゴ
(ユキもヒロトも…)を心配していたけど…

とても集中できている空気感



特に言葉をかける必要がないほど


集中を高めていき

自分の世界を創っているようでした…

暑くても

そこそこの走りをしそうな雰囲気…


トップ選手3名の勝負
というより、

トウゴ自身が理想とする走りに
自分が納得する走りに
どれだけ近づけられるか…
とても、落ち着いている
110mHスタート
トウゴのスタートも良く
他の2人もめちゃくちゃ良く
3人とも同時に1台目を通過
3人ともかなり良い走り
2台目で僅かにライバルがリード
トウゴもかなり良い走り

それでも
ライバルは更に速いスピードで

3台目から更に少しずつ差が開いて…
トウゴも相当速いのに

ライバルはもっと速く…
トウゴが離され始め…





が、




しかし、



そこからまたトウゴが再び加速していき



じわじわまた差を縮めていく驚きの展開…

相手も過去最高の素晴らしいスピード


そこに不思議な速さで喰らいつくトウゴ…

この2年間ずっと、

8.9.10台目の終盤に失速していたトウゴが


勢いづいていたライバルに

逆に、どうやって追いついているのかわからない謎の走りで差を詰めていき…


凄まじい走りで

9台目でついに追いつき


10台目

一番しんどいところで



このレースの中での最速スピード

10台目を跳び超え

0.03〜0.05秒くらいほんの僅かに
トウゴの右脚が先に着地


ラストのスプリント勝負

相手は
100mでも県選手権決勝4位の
トップスプリンター



激しい対決の末…





0.05秒





トップ選手のライバルに競り勝ち

トウゴ1着でゴール‼︎

そして、なんと、15.64‼︎‼︎

県選手権で出したPB15.81を
更に0.17秒、自己ベスト更新‼︎‼︎
トウゴも放送を聞いて
思わず小さくガッツポーズ!




雨、風、失格、暑さ、、、

からの、逆転の自己ベスト…

流れを自分で引き寄せたトウゴの走りに

感動しました…


0.01秒でも何でも
とにかく
自己ベストを出すことが
どれほど大変なことか…


特に
速くなればなるほど
レベルが上がれば上がるほど
難しくなる…



それなのに
異次元の成長速度で

毎週末、
出場する大会の度に自己ベストを更新…


走り終えたトウゴは
自己ベストが出たことには喜びつつも

「全然走れてない… 」「自分の走りの課題がクリアできていない…」と、

まだまだ納得していない様子…

これだけ走りが進化し
表現できるようになっているにも関わらず…


これまでも無謀な挑戦と
凄まじい成長でここまできて

すでにもう1週間を切っているというのに…



「この男、底が知れん… 」



全日本中学通信陸上山口県大会まで
あと6日


そして、110mH決戦の時まで
ついにあと7日…



どんな結果であっても
トウゴが走り終えて戻ってくるのを
ただただ温かく迎えいれるだけだし
心からの拍手を贈るだけ



応援してくれた多くの方に感謝し
また1日1日を大切にして
楽しく歩み続けていくだけ





素晴らしいライバルたちと、自分自身と

気持ち良く、真っ向勝負



運命の日まで
すでにカウントダウンが始まりました






栄光に向かって…
透悟物語、つづく…





yamamura yusuke BLOG

5児の子育てなど山村勇介の 日常を綴ったプライベート中心の日記 「幸せな心と身体の健康づくり」 ウェルネスクリエイター wellness creator コンディショニングトレーナー  スポーツパフォーマンス / S&Cコーチ 心理カウンセリング / コーチング 経営/講演/執筆/健康教育