2022.8.8-9
第56回 中国中学校陸上競技選手権大会
山口県選手団の一員として
鳥取までやってきました
最高気温が日本で最も高かった鳥取
屋外にいたら数分で滝のように汗が流れてくる異常な暑さで、意識が朦朧としてくるほど…
過去最高に厳しい環境
会場は「日本グランプリシリーズ・布勢スプリント」で山縣選手が100m9.95秒の日本記録を出した陸上競技場
肌が白いユキちゃんとトウゴは
昔から夏の暑さと紫外線に弱く片頭痛があり
今回もトウゴは片頭痛と夏の疲労で
体調があまり良くない
それでも最善の走りをするために
その状況や環境の中で調整していくしかない
記録や結果がたとえ出なかったとしても
中国大会で走れて良かったと思えるような
レースにしてほしいなと…
中国五県、各県トップ3の選手が集い
ハイレベルな戦い
中国大会1日目
山口県チームはなかなか厳しい戦いだったようで…
決勝に残れる選手もかなり少なく
男女共どの種目でも
岡山や広島を中心にレベルの高さを痛感…
「僅かでも
トウゴの走りでチームに貢献できたら」
と考える余裕なんてなく…
この暑さとトウゴの身体の調子を考えると
正直、記録や決勝は望めず
せめて
この状況の中でのベストに近い走りができたら良いなと
今後に繋がる良い経験になってほしいなと
そう祈ることだけが、やっとでした…
大会2日目 中学男子110mH 予選
トウゴは早速、予選1組目に登場
精神的には乗り越えたような雰囲気…
楽しむ余裕まではなさそうだけど
それでも良い緊張感と落ち着き具合で
精神のバランスはまずまず良さげ…
ん? ジョウロ… 笑
他の選手が着々とスタートの準備をする中
この大舞台にもかかわらず
トウゴだけゆっくり
庭の花の水やりでもしてるかのような… 笑
トウゴは指の皮膚が薄く
夏場のクラウチングスタート時はいつも
タータンの熱で皮膚が火傷し皮が剥けているので
こうして水をかけないと無理なのです… 汗
(水をかけなくても大丈夫な選手も多く
驚きましたが… )
直前練習も
落ち着いて、自分の走りに集中していました
まずまず、なかなか、それなりに、良い走り
調子が悪いことで
スタートやハードリング、記録や他選手のことなど、あれこれ考えたり欲張ったりする余裕が全く無く
もう、今できる走りをするしかないので
逆に言えば、とてもシンプルに
潔くなれる
泣いても笑っても
このレース1本に
今のすべてを賭けるだけ
いよいよスタート
という時に…
またもや、のんびりジョウロ… 笑
選手紹介のアナウンサーも、他の選手たちも
みんな待ってますけど… 苦笑
中国大会に来ても
トウゴのマイペースは変わらず… 笑
異常な暑さ・体調不良・大舞台
三拍子揃った状況で
どこまで勝負できるか…
ハードルを始めてから
3歩で走れるようになるまで
長い間、試行錯誤の練習を繰り返し
コロナ禍での部活中止と大会中止が相次ぎ
骨折や怪我で走れない時期を乗り越えて
市大会での孤独な戦いを経て
県大会では素晴らしいライバルたちと出会い
切磋琢磨し
中国大会出場の切符を勝ち取り
ようやくここまで
この大舞台まで
やってきた
自分より格上の選手が揃う貴重な機会
中国地方の猛者たちと一緒に走れるチャンス
この走りに
全てを懸けて
110mH 予選第1組 スタート!
トウゴ、最高に良いスタート‼︎
通信陸上では大失敗したスタートで
今回は大成功‼︎
スタートダッシュは一番速く
全国大会に出場する14秒台の格上選手を上回る走りで
1台目はなんと、まさかの1位通過‼︎
2台目、3台目まで、なんとかリードを保ち
4台目で僅かにかわされるも
なんとか喰らいつく強気の走り
中盤から
トウゴより0.6秒以上も速い格上選手と
激しい2番手争い
ここまででも充分
今のベストを尽くす素晴らしい走り
だけど
トウゴはあくまで勝つ気
2着まではその場で決勝確定
トウゴよりだいぶ格上の選手2人と
激しい上位争い
しかし
前半の上出来の走りで
なんとか喰らいつき 粘ったものの…
僅差で3着…
この状況の中で
もう充分
精一杯の走りをした
でも…
どんなに調子が悪かろうが
勝負である以上
誰にも負けたくなかったはず…
2着までに入り
なんとしても
決勝を走りたかったはず…
結果 予選1組 3着
県選手権予選 15.81
県選手権決勝 16.04
通信陸上予選 16.01
通信陸上決勝 15.85
中国大会予選 15.71 ※3rd best
最大限のベストを尽くし
今のトウゴの最善の走りをしました
この後の予選2組目にも3組目にも
全国でも上位入賞クラスの選手や
14秒台の全国クラスの選手をはじめ
15秒台前半の選手など
トウゴより格上選手が揃っているので
正直、この記録では絶望的…
決勝に行けるのは
予選全3組中 各組2着 + 上位2名
2組目、3組目が走り終え
3組目の記録表示を待ちました…
本当に僅かな可能性に望みを託し
相当、祈りました …
〝ハードルの神様″ に
電光掲示板 110mH決勝進出者+α 発表
プラス2着‼︎‼︎
ギリギリ予選8位で 決勝進出‼︎‼︎‼︎
ぶっちゃけ、このときほど
神様にお願いをしまくってしまったことはないほど… 苦笑
決勝までほとんど時間が無く
すぐに決勝の招集へ
山口県勢3人一緒に決勝へ進みたかったけど…
残念ながら、現実はとても厳しく…
県勢では唯一、トウゴだけが決勝へ
決勝で戦う7人全員がトウゴより速い選手
負けて当然
だから、逆にプレッシャーはなく
決勝を思い切り楽しむだけ
とんでもない猛暑の中、
トウゴをサポートし応援するユキちゃんと、
(私が)決勝の喜びのあまりカメラを落として壊してしまい、、、涙
その精密な小さな部品を組み立てて直そうとするこうちゃん… 笑
太陽が真上に昇り
えげつない暑さの正午過ぎ
決勝メンバーが登場
でもトウゴがいない… 汗
トウゴ1人、のんびり遅れて登場… 苦笑
大舞台でも全く動じず
今度はジョウロではなく…
バケツごと… 笑
直前練習も一番最後に
マイペースで
自分の世界を創っていき
かなり集中している様子
1台目も2台目も
ハードルに足をぶつけていたけど
それでも、表情はとても良い…
中学男子110mH 決勝
この決勝のレースはもう
記録でも順位でもチームでもなく
トウゴには
純粋にハードルを楽しんでほしい
決勝ではフルネームで紹介され
トウゴは観客席とバックストレート側のどちらにも、とても丁寧な礼をしていました
決勝に残れたのはギリギリだったけど
ファイナリストになったのは事実
誇りを持って
思う存分いまのトウゴの力を発揮してほしい
強豪選手たちの胸を借りて
新しい世界へ
中学男子110mH 決勝 スタート
神がかったスタートダッシュ‼︎
ハードルに足をぶつけずに
本当にギリギリを攻めまくる
強気のハードリング
0.01秒を争うギリギリの戦い
目を見張る走りで
まさかの3位争い‼︎
気持ちが前のめりすぎて
早い段階で体を倒しすぎ
危うくこけてしまうほど
前に突っ込んでゴール…
記録 15.30 ※PB (+2.1 追参)
なんと、自己ベストを大幅に更新‼︎‼︎‼︎
まさかの決勝5位入賞‼︎‼︎‼︎‼︎
決勝進出が決まったとき
そして決勝を走り終えたとき
感動して涙が止まりませんでした…
よくこの体調で
この暑さで
この大舞台で
ほんとに素晴らしい走りをしました
それでも
本人は3位以内に入れなかった悔しさが…
この経験をどう活かすかはトウゴ次第
すべて本人の責任
新たに目指す頂が見えたのなら
またそこに向かって自分の足で
次の一歩を踏み出したらいい
これからも、温かく応援するだけ
周りの人の応援を
自分の力に変えられる選手へ
透悟物語、つづく…
追伸:
通信陸上後の約束、果たされました… 笑
〝中国大会で入賞したら、ユニフォームで写真撮ってもいいよ″
って、約束したのに…
「え〜 いやだぁ〜 」
と恥ずかしながら抵抗するトウゴ… 笑
「にゅうしょう(入賞)じゃなくて、ゆうしょう(優勝)したらって言った!」
と、急にウソをつき始めたので…(笑)
「い〜や。絶対、入賞したらって、お前言ったけな。」
と、圧をかけ… 笑
県大会では撮らせてくれなかったけど、
中国大会では(渋々)
ユニフォームでの撮影に応じてくれて… 笑
嫌々Tシャツを脱いだまでは良かったけど…
眩しくて、嫌がる… 笑
眩しくて、目を開けない… 笑
ちょっと開けたっ! 笑
なんなら
指示してもないし、お願いしてもないのに…
突然、、、ピースしたっ‼︎ 笑
写真に写るとき、今までピースなんかしたことないやん‼︎ 笑
なんでー⁉︎ 笑
(たぶん、疲労と暑さで意識が朦朧と… )
2022.7.26 のブログ
トウゴ自身が言ったこと
(以下スクショ参照↓)
この時の決意を
透悟はきっちりと、有言実行しました
本当に、立派な走りでした…
今回の嬉しさと悔しさと貴重な経験を
次の目標に向かって 繋げて
それは陸上だけでなく
勉強と進路と全てにおいて
いつもじゃなくて
頑張りどきに頑張れないと
ここぞというときに発揮できないと
険しい道のりを乗り越えていくのは
ほんとに厳しい
逆に言えば
目先や表象や世間の現象ではなく
本質一本さえあれば
どうにでも現実を創ることができる
それはもう量子ひとつ理解するだけで
シンプルに
この動的平衡で、この仮想現実で、
どう踊るかは自由
すべては〝選択” にかかっている
透悟も優季も
悠稀も祐人も康恭も
過去と未来なんてなくて
今しか存在しないんやから
(なんなら今さえも存在しないけど…)
まずは自分の感情を、感覚を、体感を
丁寧に観察して
思う存分遊んで、学んで、
ひとつひとつを味わってほしい
バーチャルではなくリアルを
日本ではなく世界を
地球を超えて宇宙へ
アホみたいな強制と思い込みの奴隷にならず
全ての可能性を自ら狭めず
自分の世界をどこまでも広げて
大自由に、やっちゃえ
大事なのは
頭じゃなくて身体
ということも忘れずに…
追伸2:おまけ
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