7-8月
透悟陸上物語 2024夏
夏、気合い入れて、短髪
去年の秋
ハードルで転倒し仙骨を痛めて
半月ほど練習から離脱
インフルエンザに罹り県体も欠場
冬にはインフルA、B、どちらも患い
合宿にも行けず…
それでも冬季頑張って
朝練も1年間頑張って
さぁいよいよ今年こそは
という今年の春のシーズン
あれだけ冬季頑張ってきたのに
朝練も頑張ってきたのに
ハードル1台目が跳び超えられずに
残り9台を無理やり跳び越えるだけのレースで
記録も悪く
どの大会も全て予選落ち
同じ学校の後輩たちにはボロ負けして
何ひとつ
努力が報われることなく
悔しさとストレスと
暗い雰囲気が漂う中で
慢性的な睡眠不足のなかで
脚の疲労と筋肉痛は常に
故障手前ギリギリのところ
それでも腐らず
なんとか前を向いて
走り続けてきた…
夏の濃い期間を端的に言うと、、、
7月は国体予選と県記録会と大牟田遠征
8月は毎日猛暑の中での夏期練習
大分久住合宿、支部新人、U18出場への挑戦
そして、そのハードな中で
貴重なオフ日には県内外で個人練習を…
本当は
一つ一つの練習や大会の背景や物語が
沢山あるけど…それを書いてたら
とても終わりそうにないので…
以下、簡単にまとめて、サクサクッと。
7月中旬…
① 「国体選考会」
国スポ(旧国民体育大会)
今年はTOGOの年齢区分で出場できる110mHがそもそも無いため、ハードルではなく「少年A100m」の選考レースに出場
1組7着 セカンドベスト
国体予選の2日後…
② 「県高体連強化記録会」
110mH 99.1 U18規格
スタート直前
強風と雨が少し弱まりレース続行
後輩で格上の実力者と、一騎討ちの勝負
進化した立派な走りで
大幅に自己ベストを更新‼︎
大きく離されていた後輩とも
0.3秒差まで近づいて
それでも負けたことが悔しくて…
さらに6日後…
③ 「大牟田チャレンジゲームズ」
U18全国大会への出場を目指して
標準記録突破を目指して
TOGOは単身、大牟田遠征へ
(YUKIの陸上最後の大会を優先し
応援に行けず…)
(大雨で3回もスタート時刻が変更延期され
6時間近く予定が伸びて
しかも朝練でも直前練習でも一切ハードル
練習をさせてもらえず本当にぶっつけ本番
でハードルを跳ぶという、、
ありえないルールの異常な大会… )
(暴風、雷、荒れた大雨が止んだ途端、
蒸し暑くなり、そして、強い向かい風…)
最悪な環境で、強い向かい風で、
ハードルぶっつけ本番で
TOGOは1台目から鋭く突っ込む‼︎
県外の猛者相手に
終始先頭を走り
最後も勝ち切って1着でゴール‼︎
過去最高のスピード感ある走りで
向かい風 -1.0 の中
またも自己ベスト更新‼︎
しかし、目指していた記録には届かず…
8月上旬…
④ 「北部九州総体(福岡インターハイ)」
もちろん、出場ではなく
(今はまだ ) ただの応援で…
全国の速くて強くてレベルの違いすぎる
ほんの一握りの選手しか辿り着けない
夢の舞台
全国陸上高校総体(インターハイ)
陸上競技の場合
県でチャンピオンになっても出場できない
県総体の決勝に残り
決勝で6位以内に入って中国大会へ進み
中国総体で他県の強敵ら相手に勝って
予選を突破し準決勝へ勝ち上がり
強豪しか残れない準決勝でも勝ち切って
バケモンだらけの決勝で6位以内に入賞して
それでやっとインターハイの舞台に立てる
最後まで
どのタイミングでも怪我も失敗も許されず
一度でも負けたら、そこで終了
本当に過酷で厳しい、競技スポーツの世界…
で
なぜか
TOGOは選手専用のIDカードを持って
練習会場へ
U16全国大会の時
TOGOと同じ組で一緒に走ったジェレミーは
準決勝で驚異的な日本高校新記録を樹立
インターハイ決勝前の
アップの時間に合わせて
関係ないトウゴも登場、、、笑
決勝を走るイメージで
選手らと同じように、真剣に練習…
炎天下の中、全国トップ8の
雲の上のエリート選手らの横で汗を流し
その後
110mH決勝の走りを直接見るために
メイン競技場へ
準決勝での新記録を更に超える
規格外の日本高校新でジェレミーが優勝
レース後、トウゴは
「 もう帰る 」
と、ひとこと言い放ち
そそくさと競技場をあとに… 苦笑
来年、高校最後の夏
どんなドラマが待っているのか…
今はまだ夢のまた夢
でも
そこに挑戦する自由はある
意志と覚悟
少なくとも
あの〝 断固たる決意 ″ が必要
8月中旬…
⑤ 「大分久住合宿」
今の置かれた環境で
目の前のことを 日々を
愚直にやるしかない
早朝から3日間
真夏の山の中で
鬼の走り込みを
主将として
新チームを引っ張って
またひと回り大きくなって
成長して
帰ってきました
8月下旬…
⑥ 「山防支部新人大会」
「100m OP」と「110mH」と「4×100mR」
3種目に出場
まずは「100m OP」
ほぼ上級生、県トップ選手たちと
課題はあるものの、まずまず…
続いて、本命の「110mH」
県大会へ出場できるのは
校内で1種目2人まで
今回は支部大会と同時に
部内の選考レース
この1年半、まだ対応できていない
一般規格のハイハードル
この数ヶ月
チーム練習をこなしながら
追加で特別特訓を積み重ねてきたのに…
ハードルを倒し、3台さえも越えられない
ここで負けたら、
次の大会へ繋がることもなく
中学3年の秋からの練習と
高校入学後の1年半の毎日の努力が
成果も形も何も残らないまま
昨シーズンに続き
今シーズンも終わってしまう…
昨年につづき、今春につづき
これでもかと言うくらい
またもや、がけっぷち、、、
本人も
親も
いい加減、苦しい…
主将としてチームをまとめ、引っ張り
でも
本当はそれどころではなく
自分の競技もままならず
いまだに苦しみから解放されていない状況で
未だハードルを超えられないまま…
まだ一度も勝ったことのない
格上の優秀な後輩2人と真向勝負
プレッシャーも緊迫感も半端ない
県トップレベル3人の戦い
これまでの記録で劣っているトウゴ
負けた時点で
県新人大会すら出場できず
今シーズンは終了、という
残酷で厳しい選考レース…
「不安」と「祈り」
それ以外存在しない
緊張のレースがスタート
1台目
勇気を持って力強く突っ込み
思いきりハードルを倒して失速…
2台目
またもハードルにガッツリぶつけ
危うく転倒しそうなほど
バランスを大きく崩し
かろうじて持ち堪える…
嫌な予感しかない、、、
「今年はもう終わったかもしれない…」
「もう来年に賭けるしかない…」
応援しながらも
そう覚悟を決めた瞬間
バランスを崩して転倒をギリギリ回避して
勢いそのままに
3台目のハードルへ更に強気に突っ込んでいき
4台目で、僅差で先頭へ
5台目も
6台目も鋭く突っ込み
ハードル間もしっかり走ることができ
集中力の高さが伝わってくると同時に
それ以上に、何より、
「意地」と「プライド」と「底力」
のようなものが
ヒシヒシと
ビシバシと
伝わってくるような…
そんな気迫が伝わってくる
凄みの走り…
僅か0.04秒差で1位は逃したものの…
またも、大幅に自己ベストを更新‼︎
支部2位通過で、
ギリギリ県大会への出場権を獲得‼︎‼︎
早々に今シーズンが終わらなくて
次の大会へ繋がったこと
そして何より
ようやく、やっと、
1年半もの長くて暗いトンネルを抜けて
ハイハードルで
初めてまともな走りができた日になったこと
このハードルの高さで
最後まで、それなりにちゃんと
走り抜けることができたこと
そのことが本当にうれしく
なんとか無理やり
皮一枚ギリギリのところで救われたというか
報われたというか…
トウゴは勝ちきれなかったことが
悔しいようだったけど…
でも
なんとか
次に繋げれたことが
ほんとうに…
ギリギリのところで
とても小さな(でも今は大きな)結果を
残すことができました…
(もうここで更新を終えたい気持ちだけど
もう少しつづきを…汗)
支部大会
最後に、「4×100mR」 Bチームで出場
2走を担当し、しっかり走りました
(簡単… 笑)
さらに、県大会までの限られた時間で
県外の色々な競技場で、休みの日に2部練を…
そして
特訓を経て
支部新人から7日後…
⑦ 「U18選考」 愛媛
U18陸上競技大会
(旧 U18ジュニアオリンピック陸上)
への出場権を目指して
今年が最後のチャンス
限られた期間の中で設定の記録を出す
許可をもらい
休日を使い
愛媛・大分・福岡と、連日、個人で遠征に
台風の中で
大会前日に開催するとの判断が発表されていたにも関わらず、そして当日は晴れの予報だったにも関わらず、前日の夜、二転三転し延期すると再度発表があり
時すでに遅し…
延期で大会が無くなってしまった
快晴の競技場で
怒りをどこかにぶつけることもできず
親子であらゆることを犠牲にして
懸けてきたけれど…
走ることさえ
挑戦することさえできず…
U18規格を捨て
2週間後の県大会へ向け
すぐさま練習を開始することに…
報われない
もどかしい気持ちにとどまらず
次の勝負に切り替えて
集中して
今の環境と立場と実力で
少しでも向上することを目指して
大会で走れなかったのが
本当に惜しいと思えるほど
誰も見てないけど
トウゴと私しか知らないけど
とても良い走りでした…
そして翌日…
最後の夏
⑧ 福岡 陸上記録会
「100m」1本を走るためだけに
(本来は
U18の2種目目の標準記録を切るために
探し出して申込した大会 )
皆が休んでいる時
疲労が蓄積される中
大移動して挑戦を続けてきた
覚悟の夏
中学生も大人も関係なく、記録で勝負
100m1本だけのために
記録を突破するために
組2着 自己ベスト更新‼︎
しかし、全国標準突破できず、、、
7-8月 夏の全ての戦いが終わりました…
いま逃げようが諦めようが
陸上を辞めようが続けようが
なんにせよ
人生のハードルが無くなることはない
残酷だけど
自分で考え、自分で決め、自分で動く
現実の一切を受け入れる
少しずつ、ほんとに少しずつ
透悟は復活の兆し…
来春の高校最後の僅かなチャンスに賭けて…
1日1日を大切に過ごす
これもベタな例えで
かつ、わが家では当たり前の感覚だけど
あらためて、あえて言うなら
何もやりたくない人 10000人
何かしたい人 1000人
始める人 100人
続ける人 10人
成果が出る人 1人
夢を掴める人 0.1人
すべては思考から
そしていつでも、行動と選択
透悟陸上物語、つづく…
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